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 なぎさは、この世とあの世の境界とみなされてきました。

寄せては返す波に乗り、異界からさまざまな「寄りもの」がもたらされます。

あるときは椰子の実、あるときはクジラ、またあるときは海底噴火による軽石です。

 かつて、なぎさには産屋が建てられ、ここで出産して海の向こうからいのちを呼び寄せました。

死者が出たときには、骨を洗って遺品の着物を流し、海の向こうへと魂を送り出しました。

時空を超えてさまざまな世界からさまざまな文物がもたらされる、なぎさ。

このウェブマガジンもそんな処になることを願って、名付けました。

穏やかな波音に心を落ち着けるように、ときには嵐のような荒波に心をかき乱されるように、

ゆっくりと散策していただけたら幸いです。
 

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辻信行_xlarge.JPG

ウェブマガジン「なぎさ」編集人

中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程単位取得退学。現在、NPO法人東京自由大学運営委員長、法政大学沖縄文化研究所国内研究員、中央大学政策文化総合研究所客員研究員、株式会社風と光代表取締役。主な著書に『韓国・朝鮮の近現代史と日本』(李熒娘編著、中央大学出版部、2025年)、主な論文に「寺山修司と沖縄―アンビバレントな眼差しをたどる」『知性と創造』(11)日中人文社会科学学会、「生と死をめぐる風景」『南島研究』(57)など。

背景画像:「精霊の巌」彩蘭弥

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