なぎさは、この世とあの世の境界とみなされてきました。

寄せては返す波に乗り、異界からさまざまな「寄りもの」がもたらされます。

あるときは椰子の実、あるときはクジラ、またあるときは海底噴火による軽石です。

 かつて、なぎさには産屋が建てられ、ここで出産して海の向こうからいのちを呼び寄せました。

死者が出たときには、骨を洗って遺品の着物を流し、海の向こうへと魂を送り出しました。

時空を超えてさまざまな世界からさまざまな文物がもたらされる、なぎさ。

このウェブマガジンもそんな処になることを願って、名付けました。

穏やかな波音に心を落ち着けるように、ときには嵐のような荒波に心をかき乱されるように、

ゆっくりと散策していただけたら幸いです。